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HiGH&LOW THE WORST Xのpuppyperoのネタバレレビュー・内容・結末

HiGH&LOW THE WORST X(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

・これはザワ版のザム1とクローズZERO2なんですね、って感じ。
三校連合による分散同時多発的襲撃(鳳仙からの鈴蘭メンバー襲撃)、須嵜vs轟/小田島(琥珀さんvsMUGEN3人)、轟/小田島の体育館での絡み(iceとタイマン張る為に他の奴をお兄ちゃんに任せる広斗)、学校ダンジョン(鳳仙戦)、最後に訳わかんないやつがナイフ持って襲ってくる展開(鷲尾)、
って感じでオマージュ展開が多い。

・話は簡単に言うと、仲間が闇討ちされたんでみんなで仕返しに行きました。
という感じでほぼ前作と同じ。

・学校ダンジョンは、「ここは俺に任せて先にいけ」展開を無限に作れる最強の舞台装置だな。
とは思ったんですけど、「人質は体育館です」ってめちゃくちゃ丁寧にアナウンスしてくれた(あれ多分天下井の声だと思うんだけど、全校中に繋がってるマイクは体育館ではなく放送室にあると思うんすよ。てことは天下井わざわざ放送室に一度移動してアナウンスしたのかな、かわいい)のに校舎内に入っていくのマジ意味不明ですよね。アクションシーンにおける場所のコントロールは正直今までのハイローの中でトップクラスにダメかも、、、、

・轟にはもっとちゃんとデバフかけないと、
轟・小田島タッグ<須嵜<楓士雄 の強さランクに納得いかない。
そしてそのためには風神雷神もっと掘り下げないとダメでは。
ザム2における村山・日向のタイマンとはぜんぜん違うからな!!!

・今までの作品はずっと、ピンチ→援軍の繰り返しだったので、
事前根回しで仲間増やして臨む展開には驚いた。大人なやり方ぁ。
ただこれだとアホみたいなカタルシスはやっぱり生まれないんですよ、、、、、、
TOP DOWNをバックに鳳仙助太刀を見たかった感じはある。

・拳だけじゃ解決できねぇ、、、、ってコブラみたいなこと言うくせに、最終的には仲間と一緒に拳で解決するの巻。

・終盤のウェッティで鈍重な脚本なんかもうどうでもいいのです。慣れた。

・合戦シーンで、「いくぞてめぇら」のあと若干間が空いて満を持して流れたスワプラに震えた。ここはやっぱそうですよね。

・「SWORD全校制覇」というかわいいワード

・瀬ノ門の皆さんが一生懸命学校を飾り付けて準備をしたと思うとちょっと可愛いですね。地獄文化祭か????

・物語が進んでいくにつれてキャラクターの硬さが上がり、鉄パイプの効果がどんどん下がる展開は相変わらずで笑った。

・瀬ノ門カチコミシーン、相変わらず悪モブたちは鉄パイプをカンカンしていて微笑ましい。(ハイローの世界では悪モブはみんな武器をカンカンします)

・天下井くん、そんな人の縛り方マンガでしか見たことないよ、、、、
後ろ手にグルグルに縛って吊るす、ってそれフック船長なんよ。
そしてその紐をなんとなく切るな!!なんかここぞの場面で切れよ!!

・その他アガリポイント
中岡とモンジの次世代コンビ。個人的に
仁川が、「佐智雄だったらそうする」って論理で参戦してくるとこ
辻芝マンをボコった相手に「殺す」とバチギレする轟

・あんまりよくわからないシーンで乱入する鈴蘭。もっと他に場面の作り方なかったんか?もっと圧倒的劣勢になったときに参戦するのかと思ったのに、、、、

・鬼邪高
とにかく明るい花岡。
2回も2階から落ちてもまぁまぁ元気な司。やっぱ九十九さん枠だからか?俺、体育館ダメだわ。
ジャム男は説明要員なので大乱闘においては割と不要キャラという認識でいたので、さっぱりカットされてて正解だと思います。お前サバカンと同じレベルだと思ってんじゃねぇぞ違うからな??
泰志の蹴り技とてもかっこよく撮られてて好きです。額ピクピクと終盤の唐突な伊佐山部長には笑った。「お前の、負けぇ!!!」
辻芝マンはボコられるにしてももうちょっとコンビネーションアクションシーン見せてあげてもよかったかな、と。お互いを庇い合う二人がリンチでボコられるからこそ、独りでクソ強い轟との対比になるわけで。
馴染む森崎ウィン。対等に鳳仙四天王と話してるけどいいのかそれで。と思ったら全日に編入してたのね。
轟はだいぶ絆されてしまいましたが、中盤の風神雷神との喧嘩はちゃんと見せて欲しかったなぁ、、、辻芝マンと同様コンビネーション芸な相手にどうやるのか見たかった。シダケンの件は轟から小田島に連絡してあげたのかな。

・鳳仙
元々強キャラだったのにLDHバフで剣術を身に着けた小田島。おんぶシーンは露骨なファンサだな。轟とのタッグファイトシーンで「全身骨折だわ」みたいなこと言ってたの、笑っていいんだか悪いんだかわからんかった。
手錠で首締めるくらいは許されると思うよ。
ついに大乱闘に参加した沢村。もっとフォーカスしてあげてもよかったのに。
シダケンは脳筋なので後をつけられてるとか考えないのです。アホか。ていうか一人暮らしなのかよお前。
仁川は
モンジはね、すごくいいっす。今回からの初登場キャラなのに、中岡とのコンビシーンでだいぶブチ上がるくらいの思い入れを持ってきてくれたキャラ。橋上での合流シーンでちゃんと楓士雄に敬語使ってるとこもいいし、堀夏喜くんすげぇいい!!!イケメンだしキッとした顔なんだけど爽やかさ/後輩感も感じさせるとても良い面構え、、、、

・全体的に盛り盛りすぎて回収する時間がなかったって感じがある。
こいつがこいつにやられたなら、こいつがpay backしないとダメでしょ!みたいなのが結構蔑ろにされてるイメージ。

・鈴蘭
ラオウ、ハイローのパワーカンストキャラにありがちな「人を投げて人を倒す」が出てきて笑った。ザム3の琥珀さんの人間ボーリングを思い出した。
ジェネリック村山さんことビンゾー
マーシー役の方、前から存在は認識してたんですけど時任三郎さんの息子さんなんですね、、、、、!飄々とした参謀感と存在感がすげぇな、、

・瀬ノ門
天下井役の三山くんはちょっと演技が残念だったかな、、、、、セリフ喋らせるとキツイ、、、、あんだけ手負いの司と拮抗するくらいだと激弱なのでは?鬼邪高メイン級キャラの誰にも勝てなさそう、、、、
そして天下井は誰かに一度ボコられないとダメなのでは?須嵜、お前こいつ一発殴れ。
須嵜くん、心に一物有りげになにかを見つめるシーンが多くてザム2以降のスモーキーかと思った。「相手のキメを交わしてカウンター」みたいな戦闘スタイルは強キャラっぽくて好きです。

・てっきり缶サイダーはザムにおけるバイクのキーかと思ってたけど、
全く回収されなかったの斬新。

・鎌坂
氷室役の藤原くん、明日カノ観てたので「ハルぴ!!!」ってなってしまった。今作では女を風俗には沈めませんが、相変わらず人に暴力は振るいます。
ガンジーもボコられなきゃだめだって。泰志とタイマン張ってボコられるシーン要るよ。

・江罵羅
なにしに出てきたんです、、、、、?
風神雷神と轟の因縁ってどっかで語られてた?
アクションシーンも与えられずにかわいそう、、、、、
特に鮫岡、お前は一体何だったんだ、コーチか?

・やべきょうすけの謎カメオ。
あれシダケンが発見されるシーンかと思ったら三校連合カチコミシーンだったので拍子抜けした。シダケン誰に発見されたんだ

・脚立ダッシュは鳳仙の定番戦法なんですかね???
もうアガるっていうより笑ってしまった。
あと、鳳仙の肩組みタックルの横で単身タックルする鬼邪高のモブに泣いた。仲間に入れてあげてくれ。

・今回に関しては本当に大人が出てこない。須嵜パパくらいだろ出てきた大人。
定時が出てこずに済むように、どうにか高校生だけで話を済ませたんだと思うけど、いくらなんでも後輩が拉致られたら定時も一枚噛むだろ、特に関ちゃんとか絶対噛むでしょ。
そして曲がりなりにもSWORD協定結んでるんだから、いくら高校生とはいえあんな感じでSWORD地区荒らしたら少なくとも山王か達磨は黙ってないだろ、とか脚本上は言いたいことが多数ある。
前作の鳳仙はお利口に電車乗ってきてたよ。ちゃんと電車賃払って。
敵が凶悪っぷりを増すたびに、大人はなにやってんですか、、、、って感じが増してくる。

・エンドロール以降は俺全然乗れなかった。
鎌坂のやつらがあいつらが楽しそうにしてるの意味わからなくないですか?心底不快だったんですけど。
あと天下井が急に善良な奴っぽくなったの実は俺結構無理。

・セクシー柔道はあれ何???????????

・清史の自己犠牲
ザワでの団地戦闘でもパレットを持って仲間の救援にあたってた清史が、
今作では仲間を逃がすために自らを犠牲にするの、実は喧嘩においてはとても冷静な清史なので全然納得感はあった。
団地戦でも「上がれ!中に入れ!」っていう集団戦に慣れているであろうセリフもあったし。
そしてこの行動は鬼邪高の反撃勢力のセーブにも効いたし、
ジャム男を逃した司とすごくリンクする部分でもあった。
個人的には、病院で「仲間かもしれないんです」って必死に起き上がるところのほうが泣いた。頼むから泰志じゃないでくれ、、、って願ってただろうし、この行動が鳳仙参戦をかなり後押ししたことも事実なので、
実質MVPは清史かもしれない。

・頭を下げて仲間を増やした楓士雄にちらつく、
日向に直談判してSWORD連合を成立させた村山さんの面影。
頭として成熟していく姿にぐっときた。
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