清潔な病院はあるが警察は機能していない、大人がほとんど存在しない荒廃した街で繰り広げられるテッペン争い。
これはもはやブロマンス…？とも言えるような深い絆で結ばれた男たちが、美しすぎるピーチ姫を救出すべく奔走する。当のピーチ姫は赤い縄で縛られボコボコに殴られてもなお「あいつら助けになんかこねえよ。お前らぶっ殺しに来るんだ」と吐き捨てる豪胆ぶり。惚れてまうやろ
これだけ大勢のキャラクターが登場するにも関わらず誰が誰だかわからないという状況がない、秀逸なキャラ作り。
これまでのHiGH&LOWシリーズを見てきた者が思わずニヤリとしてしまうようなシーンも多く（札束くるくる輪ゴム留めとか）、あと明らかなサービスシーンも多く存在しておりお腹いっぱい、、なのに観終わる頃にはまた観たいと思ってしまう。
柔道場の謎シーンは柔道よりもさらに柔らかい「にゅう道」だそうです（風神を演じた人曰く）。
瀬ノ門の須嵜を演じた中本悠太氏は演技が初めてだというが、視線の送り方が素晴らしく、表情だけで感情が伝わってくるので末恐ろしい。いつも黙って天下井に付き従っている彼が、最後に見せた笑顔は100万点。須嵜のことを好きにならない人なんていないのではないか？私は天下井坊ちゃんのことも心から愛しいがね。
時間が許す限り劇場で観たい。
