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サバカン SABAKANのpalのレビュー・感想・評価

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)
4.2
最近とても疲れていて、どこか景色のきれいなところに行ってのんびりしたいなぁと思いつつ遠出する元気もなかったのですが、この映画はまさにそういう時に見るのにぴったりな作品です。 疲れている人、旅行に行きたいけど行けない人、最近鬱々しがちな人、みんな見て欲しい。もちろん元気な人も、子供から大人からおじいちゃんおばあちゃんまで誰でも楽しめます。映画館までちょっとお出かけして、スクリーンの大画面で美しい長崎の海や山の大自然を楽しんで、のびのび遊んではじめての冒険をする子供たちの姿に笑って泣いて。どこにも出かけられなくても、最高にいい夏の思い出になると思います。そして見終わったら絶対にサバカン寿司が食べたくなります(スシローでコラボ商品を発売するそうです。めっちゃ食べたくなりましたw)。

子役の2人、番家一路さん・原田琥之佑さんは、演技経験があまりなかったなんて信じられない素晴らしさ。それぞれ個性的な、愛さずにはいられない魅力的なキャラクターを見事に演じています。多分もしかしなくても将来大物になる予感がするので今からチェックしておいた方が良いと思います。w
そして主人公の父親役の竹原ピストルさん、母親役の尾野真千子さん、友達の母親役の貫地谷しほりさん。みんな素晴らしい!!他の登場人物たちもとても印象的で、少ししか出て来なくても、普段の生活を想像したくなる魅力がありました。もちろん大人になった主人公役の草彅さんも良かったし、草彅さんの穏やかな声のナレーションも癒し効果抜群です。ちょくちょく挿入される、現在の久ちゃん(主人公)の様子がパッとしない感じなのもなかなか沁みるポイントです。w

旅行に行くと、見たことのない景色を見て、普段できない体験をして、美味しいものを食べて、リフレッシュした心身で日常に帰って来られると思いますが、この映画を見ると、まさにそういう感じで心が晴れる体験ができます。映画の効能の1つってこういうものだったな、と思い出させてくれます。是非劇場の大画面で見て欲しい作品です。
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