一夏ごとに経験と心の拠り所が増えていって、
子供は大人になっていく。
今は失われた人との距離、照りつける太陽と地面に落ちる濃い影、汗も擦り傷も気にせずに全身で自然の中で遊ぶ日々。
普段の行動範囲を思いっきりはみ出して、未知の世界に踏み込んでいくワクワク感。
家族以外の大人と触れ合う緊張感。
みんながみんな同じ思い出を持っているわけではないだろうけど、なぜか遠い昔の思い出を呼び覚ましてくれる力のある映画。
最初は観に行くつもりはなかった。大人になって、ましてこのコロナ禍で夏らしさとは無縁の日々に夏を取り戻せるかと思って、観て大正解でした。
こういう映画があるから、邦画もたまらなく好き。
久ちゃんと竹ちゃんだけじゃなく、弟妹たちもみーんな可愛くて、目尻が下がりっぱなし。
子供時代、やり直せないかなぁ。
