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サバカン SABAKANのFのレビュー・感想・評価

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)
4.0
めちゃめちゃ良かった、とてもいい。
主人公と同じ時代を生きて、今まさに親をやってる人には人生ベストレベルでぶち刺さりそう。子供の時の冒険と友情はいつだって最高だなと思わされる。何よりもそんな最高な経験ができる小学生の夏休みはきっと誰にだって存在して、それを思い出しながら見られてもう…って感じだった、好き。隣の人おいおい泣いてて大変そうだった。

さらに言えば、そんな夏休みがなくてもなぜかあったように思えてしまう映画なのがすごい。小学生の時の記憶はほぼないけど、でも、始めて親以外と電車に乗って出かけてみたこととか、門限破ってこっそり帰ったこととか、そういうちょっと背伸びした経験は何故か覚えてて、それを急に思い出して感慨深くなったし、今はもう疎遠になっちゃった友達の顔を思い出した。スマホもゲームもなくても、全力で走り回って遊びまくってたあの時が1番幸せだったのかもしれない…

一喜一憂が激しすぎたり、ちょっと歳上のお姉さんへのあの目線だったり、別れ際はばいばいじゃなくて、またねって言ったりとかもうそういう小学生あるあるの細かさがとてもいいし、それに加えて大人サイドのさりげなさも絶妙で素晴らしかった。岩松了の“売り物にならない酸っぱいのだけ持ってきた”がオシャレすぎてもう…


茅島みずきと福地桃子をあの役でキャスティングした人世界一分かってる


終わった後に即行でベンEキングのStand by meを聴いたくらいコンセプトが似てて懐かしくなったから、Stand by meもう一回観たい

いい映画を観られて嬉しいし、ザ”夏”って映画を観て夏終わったなって思った。
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