Jun潤

バッドガイズのJun潤のレビュー・感想・評価

バッドガイズ(2022年製作の映画)
4.0
2022.10.07

予告を見て気になった案件。
日本のアニメーションに負けず劣らず良作が多い海外アニメーション。
予告の感じから既にキャラが立っていて観応えがありそうなので、今回鑑賞です。

強盗団“バッドガイズ”として活動する、ウルフ、スネーク、タランチュラ“ウェブス”、シャーク、ピラニア。
狙った獲物は逃さず華麗に仕事をこなし、その風貌からも世間からは恐れられ、嫌われていた。
しかし新市長に就任したダイアンに二流と評され、私情に流されたウルフは、これまでどの強盗にも盗まれたことがない“黄金のイルカ”を次の獲物に決める。
計画が順調に進み、あとは脱出するのみと思われたが、直前になり正体が露見し、ついに逮捕されてしまう。
しかし、聡明なマーマレード教授による更生プログラムを受け、”バッドガイズ“から”グッドガイズ”に生まれ変わることで刑を免れる。
そして彼らの狙いは厚生したフリをして改めて“黄金のイルカ”を強奪することだった。
次こそ計画が順調に進み、成功するかと思いきや、ウルフは心を奪われかけていたダイアンと再会し…。

いやーもう安定安定。
最近レビューした『ルパン三世 カリオストロの城』よろしく、クールかつコミカルで魅力的なキャラクター達に泥棒の華麗な作戦行動、誰が黒幕か考察しながら伏線等に目を見張るのは楽しいし観応えが抜群。

ストーリーについても、「王道」と書いて「オチが読める」と読む。
きっとこうなるんだろうなと予想しつつ、案の定ことごとく外してくるのもまた一つの楽しみ。
生き生きとしたキャラクターの動きと相まってウルフたちと一緒に展開を楽しんでいるような気分でした。

作画についてもこれまたユニークで、3DCGなのかと思いきや、時折90年代っぽさを感じさせるノスタルジックな表現や、アメリカンコミックのような二次元的エフェクトなどを併用していて、既存の方法を組み合わせて新たな見せ方を創出しているのは好感が持てました。
いやはや、アニメーション作品の可能性は国内外問わず無限に広がっていますね。

今回は吹替版を鑑賞でしたが、事前情報を全く確認していなかったので、メインも本職の吹替声優さん達を起用しているのかと思いきや、尾上松也、安田顕をはじめ、ファッサマにA.B.C-Z河合郁人、そしてチョコプラ長田まで!
海外アニメの吹替版キャストに非声優を起用すると度々炎上しがちですが、今作のようにマッチしすぎて違和感のない仕上がりになっている作品もあるものだから、なかなか侮れないものですね。
Jun潤

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