金曜日のキカ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの金曜日のキカのレビュー・感想・評価

5.0
個人的にドツボ。最高の一言に尽きる。カオスでポップ、下品でシュールなのに、王道で、更にラストには最高の伏線回収で涙涙。現実改変モノで最高のビターエンドがバタフライエフェクトだとしたら、最高のハッピーエンドが今作。

カオスな世界観で好き嫌いが分かれるのは理解できるけども、根底にあるテーマは愛だとか家族だとか普遍的なテーマではあるのでとにかくたくさんの人に観てもらいたい今作。

ポメラニアンがとにかくふっ飛んだり、薄汚ねぇアライグマが人を操ったり、なんかベーグルが凶悪だったり、けつなあな確定だったり、無茶苦茶なのに何でこんなにアツくて泣けるんだ…

とにかく今の人生を全肯定してくれる今作。アイドルと付き合ったマルチバースの僕がいて、バンドで売れたマルチバースの僕がいて、箱根駅伝を走ったマルチバースの僕もいて、でも今のただの会社員の僕が最低で最高だって思える。こんな、ぽくない作品にアカデミー賞獲って欲しい。