MT

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのMTのレビュー・感想・評価

5.0
訳わかんないのに嗚咽するほど泣いた。
見終わった時これが作品賞取らないわけがないだろうと思ってたけど、やっぱり取って大納得。
映画館の席にいる自分まで連れていってくれるような映画体験が凄すぎて、こんなこと二度とないんじゃないかと思うほどの素晴らしさだった。

あの忙しない日常、当たり前すぎて雑にしてしまう周りの関係、母になったが故にいくつもの選択肢を逃してきたのではという後悔、娘の家族に対する悩みから繋がる世界そのものへの不安、と、もう今自分が抱えていたものを全部掬ってさらって昇華してくれてた。
誰かに共感してもらいたかったことをこの映画が「そうだよね、でもこうだといいよね」と答えてくれた感じ。愛…。
受賞したミシェル・ヨーの
「“盛り”が過ぎたなど誰にも言わせないで」という言葉と共にずっと大事にしそう。


脚本も、こんなに全方位への隙が殆ど無いものよく作れるなぁと。
あとは製作陣のインタビューを読めるだけ読んでから観に行くとより面白い。全ては繋がっているから。
MT

MT