名波ジャパン10

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの名波ジャパン10のレビュー・感想・評価

3.7
アカデミー賞作品賞受賞はどうなんだろうとクエッションマーク満載の作品。最近の受賞作品はLGBT、人種などダイバーシティがテーマの社会性の高い作品が続いており、観客を楽しませる(泣かせる)というエンターテイメント性が軽視されている感を否めません。昨年の作品賞受賞作品「CODAあいのうた」は聾唖者がテーマ。ただ、観客目線からしても笑いながら感動出来た受賞が当然の名作でした。それに比して「エブエブ」は観客目線ではさほど評価出来ない作品の様に思えました。余りに多くのものが詰め込まれていてゴチャゴチャし過ぎ。正直つまらない。「映画芸術科学アカデミーはアジアンヘイトに反対します。アジア系市民への偏見はありません」「映画作りの全てが詰まった作品。判るよね」といったアカデミー会員であるハリウッド業界関係者の声が漏れ聞こえて来るような選考だと思いました。