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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのsawakのレビュー・感想・評価

4.5
スラップスティックで馬鹿すぎる設定やギャグ、パロディ、そして「ありえたかもしれない」世界線と現実の肯定というテーマは完全に劇場版『クレヨンしんちゃん』的。

そこに人種や性的指向といった現代的な諸要素が盛り込まれていて痛快だった。特にADHD周りの描写は物語の展開ともリンクしていて、理解の深さや視点の慈愛に驚かされる。「理解ある彼くん」はネットのおもちゃにされていたけど、そんなパートナーがいてくれるだけでネット民よりよほど恵まれているわけで…なんて思ったりした。
家族愛に帰結することの是非は鑑賞者の家庭環境によって判断が分かれそう。

サンダンスとかSXSWで話題になった…ってレベルなら想像に難くないけど、「アカデミー賞7冠!」は時代の変わり目に立ち会えた感がある。
ただIMAXレーザーで観る必要はなかった。
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