くり

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのくりのレビュー・感想・評価

4.4
観てから随分経ってしまってますが、、、

めちゃくちゃ良かった!!

賛否両論あるようですが、自分は大肯定派。

マルチバースは話に面白みをもたらす要素の一つなだけであって、根本のテーマは家族そして親子愛。拗れた親子関係がそれぞれの想いを知ることにより修復されてより強固になる、というのがメインフレーム。だから新しくも古典的な、複雑だけどもシンプルな、なんとも絶妙なバランスの作品でした。

それにしても荒唐無稽なストーリーと普遍的なメッセージが共存するこの作品を作り上げた監督の交通整理力は本当に凄い。
かなり攻めた設定とぶっ飛んだギャグが随所に見られるが、観客を置いてけぼりにすることなく楽しませて、それでいてしっかりと感動させて物語を着地させる。

映画監督としての完璧な仕事。

アカデミー作品賞も納得です。
くり

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