作品全体のトーンとして、思っていたよりファンタジーで驚いた。
色々考察し甲斐のありすぎる作品ですが、総じて、宮崎駿から現代を生きる私たちへのバトンのような作品だと思った。
宮崎駿がこれまで作品という名の積み木を積み上げて構築してきた世界観。
ご本人としてやり残したことがあるのかどうなのかは分からないけど、「これからはあなたたちが積み木を積み上げていく番ですよ」と。
私たちが積み木をどう積み上げて、どんな未来を作っていくか。
私たちはどう生きるか。
映画史に残る偉大すぎる巨匠から次の世代に向けた重すぎるバトン。
そこらへんに溢れている映画作品とは重みが違う。
そう感じた。
それにしても、ど直球のファンタジーでそんなことを描くってのは、やっぱり恐るべし。