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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのiのレビュー・感想・評価

4.0
現実と虚構が溶け合う世界に、
ずっと変な夢をみているような感覚になる映画でした。

経営不振の小さなコインランドリー。
不機嫌な主人公。ギスギスした家族。
狭くて嫌〜な世界線を眺めていたら、
あれよあれよと地球をも救う超壮大な物語に拡がっていきました。

軸になるのは家族愛かな。
(どんな人生でも、両親の存在自体は変わらないもんなぁとか思ったり。)

カオスで奇抜で目まぐるしい中、
映像や美術一つひとつの精度も素晴らしかったです。
独特なA24らしさが素敵。


今ここにいる私は、無数の可能性の中から都度、
道を選び抜いた先のイチ存在に過ぎないわけで。
本当にマルチバースがあって、他の世界で輝く自分が存在してたら?
(何ならまだここの私にも、まだ隠れた素質があったりして?)
とか想像するとちょっとワクワクしちゃいます。
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