Yucar

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのYucarのレビュー・感想・評価

4.0
中国系アメリカ人、カンフーだけ聞くともっとお仕着せ感あるかと思ってたけど、しっかりアメリカの人種マイノリティ移民家族の目線で描かれててで税務署の揉め事とかリアルでしょっぱなから感心した。
これはくらいついて必死でよく出来た筋を追う映画じゃないので、これを見て細かい荒さ気にするのは、寅さん見ていつもおんなじ流れとかぼやくようなもの。そういう見方するとしんどいかも。
めちゃくちゃくだらないと思いつつ何回も凄く笑ってしまった。スポンジボブみたいなくだらなさにまみれて大きなことを語っててグッとくる。
岩のシーン凄い良かった。ネガティブな物言いがタブーとされるアメリカ社会でマイノリティとして生きる人々の辛さや生きづらさをどう乗り越えてきたのかそのマインドと逞しさとメッセージを感じた。
エブリンと監査官のシスターフッドも描かれてたのも感心。
ラストでエヴリンに女性目線からの変化があるとより最高だった。家族の愛に戻るっていうのは、元々家族のために自分を殺して生きてたのにオイオイっていうのがある。
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