たけのこ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのたけのこのレビュー・感想・評価

4.1
いやーこりゃ話題になるわけですね。
そうお金かかってるわけじゃないだろうに、全宇宙、いや別の次元をも巻き込んだ壮大な親子喧嘩。カンフーアクションとしても上質なのに、すごく細かくて手の込んだカットもあって、度肝抜かれますね。

親子の確執の解消としてはちょっと弱さを感じなくはなかったし、粗があると言えば粗があるような気もするんです。でもこういう映画撮りたいんだという強いイメージの具現化をみたような。勢いの塊です。

マルチバースを通して、同じキャストで、別の場所、別の宇宙で、同じ主題をとうとうと繰り返すというあたりで橋田寿賀子先生を思い出したりしました。