浅野公喜

操られた目撃者の浅野公喜のレビュー・感想・評価

操られた目撃者(1946年製作の映画)
3.2
怪奇映画でお馴染みヴィンセント・プライス主演のパブリックドメイン作品を扱っているYoutubeチャンネル、Cult Cinema Classicsで鑑賞可能な作品(一応日本語字幕も設定可)。コスミック出版の「サスペンス映画コレクション」のDVDボックスにも収録されているみたいです。

殺人現場を目撃しショックを受けて倒れた女性の担当医がヴィンセント演じる殺人の犯人だった・・!という設定は時代を考えれば秀逸でしょうか。しかし女性は能動的に動くことなく寝た状態のままで、メインで描かれるのは犯人の医師とその愛人。なんとかバレないように右往左往するわけですがスリルには欠け、逆に真実を知る女性メインだったらより良かった印象です。

可も不可もない作品かもしれませんが、嵐で大荒れの病院の1階を映したカメラが2階へそのまま移動すると窓の奥にうっすらと患者が佇んでいるシーンはちょっとゾッとしました。
浅野公喜

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