filmarksで応募した試写会に当選して東京国際フォーラムで観てきました。
ネタバレ無しの感想です。
ちゃんと新海誠の世界観で期待を裏切らない映像美を使って語られる現代を舞台とした生と死の物語。
大筋は前作同様高校生のシンプルな感情が中心でストレートに進んでいるが、その周りはもう少し複雑な感情を抱いているのが細かく描かれているのも印象的だった。
リアリティをもって丁寧に描くがあまり、苦手な人がいると思うので、3.11を経験した方や苦手意識がある方はネタバレを踏んでから見た方がいいと思う。
RADが音楽を担当した過去2作と比較して物語の中で音楽が表に出てる感じはない。
ただ、SEやさまざまな懐メロの存在感が強く、最初はくどく感じるかもしれないが最後にはリアリティ+エグさを加える要素になっていると感じた。
間違いなく見ていて退屈はしない映画。感情を強く揺さぶられる映画。手放しで楽しいエンターテイメント映画だとは言えないが見る価値があると思う。
楽しみたい時に見る作品というよりもいい映画を見たい時に見る作品。
それまでのエグさを消化できるかどうかでも大きく関わるが、この作品は今を大切に前に進み続ける前向きなメッセージを伝えてくれる。
過去作のように繰り返し見たい！とは大声でいえない体力を使う作品だが、気が向けばぜひみたい。
