名波ジャパン10

すずめの戸締まりの名波ジャパン10のレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.2
新海誠監督が「君の名は。」「天気の子」で連続して取り上げてきた天災と人々の営みというテーマの総括作品。3.11を想起させる映像に震災前の人々の日常の営みを重ねるシーンは胸を締め付けられます。一瞬に喪失してしまったものの大きさ、喪失感の克服までの耐え難い道のり。明確なメッセージ性故、今回は新海ワールド特有の「謎」はありません。謎解きの為に何度も観るリピーターは減るかもしれませんが、作品としての見応えは十分。作品終盤のカラオケ、カーステレオでの挿入歌のセレクションは昭和世代にとってどストライクの曲ばかり。新海監督の年齢詐称疑惑勃発。