一日に凄まじい上映回数。配給側の見事な営業力と興行側の期待値の高さの現れによるビジネス的成功例でありスゴイことは認めざるを得ないのだけれども・・・個人的には「ちょっとやり過ぎなんじゃない?」と思いつつ、珍しくカミさんが観たがっていたので初日にレイトショーで観てきた。
※カミさんは『君の名は。』も『天気の子』も観ていない😁
いや、もう、ヤラレた。
監督らしいラブ展開はあくまでも物語を進めるためのレールでしかなくて、根幹で描いているのはもっとドロッとしたものなんじゃないかなあ。
『戸締まり』が意味するところ。
栄枯盛衰。
思い出、記憶。
抗えない災い。
喪失。
表には出しにくい思い(全てではないし、本音でもない)。
序盤から中盤にかけて
「あれっ? 細田監督作品っぽい?」
「あれっ? ジブリっぽい?」
なーんて思いながら観てたけど、終盤は見事なまでに新海クオリティだった。
「あー、やっぱり」という思いと「クッソ卑怯だわー」というヤラレタ感が入り交じりながらラストは泣いてしまった。
そしてカントクらしい要素にニヤニヤ。
尻に敷かれる。
踏みつけられる。
足を掴まれて振り回される。
男ってそんなもんだ😁
女性同士の連携、協力、共感力。
相変わらずの超絶キレイな画作り。
光と影の加減。バランスも絶妙。
あちこち恐ろしいくらいにこだわっているんじゃないか。
お茶の水周辺はよく知っている場所。だからこそ、空気感含めて正確に描かれていることがよく分かった。
3D CGの使い方に感心。
ゴリゴリと3Dを使っているのではなく、巧みで効果的だ。2Dと3Dのバランス良いミクスチャー。
鑑賞直後は、鈴芽と草太の関係値が深まっていくことが腹に落ちなかったけれど・・・
よくよく考えれば《あんな共同作業》をしてるもんなあ😁
カントクの過去作に比べると、当作は若者らしさがやや控え目だったような? 我々世代向けネタまで入っているので何かしらの配慮を感じたけれど、考え過ぎ?
※若者世代にリバイバルブームでも来てるのかしらん?
鑑賞後のカミさんの感想。
「究極の一目惚れストーリーだね」
アナタ、言い得て妙だけど、ざっくりまとめ過ぎ😆