キャプテンマーベリック

すずめの戸締まりのキャプテンマーベリックのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.4
2022_No.42

近年の新海誠はRADWIMPSとタッグを組み、彼らが作る歌と共にヒットしたと思います。ですが今回は挿入歌は無く、ラストの主題歌のみです。
音楽への配分を下げ、その分ストーリーに力を入れたのかなと思いました。

直近でもコロナウイルス流行やウクライナ侵攻といった辛いニュースがある中で、あえて震災を今描くのはある意味チャレンジだと思います。
事前に小説を読んだときは、テーマとして古くないかと正直感じてしまいました。

ですが、新たな出来事によって震災の記憶を風化させないことが狙いなのでしょう。
でもそれをトラウマとして抱えるのではなく、明日に向かって進んでいくことが新海監督のメッセージだと受け取りました。
見終わった後は、震災は今描くべきテーマだとしっかり受け止めることができました。 

ストーリーはシンプルな様に見えて奥深く、味があるキャラクターたちも魅力的なので、もう一度見に行ってもいいかなと思えるようないい映画でした。