きん

すずめの戸締まりのきんのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
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死の世界へと繋がる扉を閉めて鍵をかける。
さすればミミズを封じ込めることができ、多くの命が救える。
ファンタジーな設定だが私達が常日頃から畏怖している地震をテーマに描かれている。
天気の子に引き続き、大自然の映像がとても美しくて見入ってしまう。RADWIMPSさんの曲も映像とマッチしてとても良い。最近カナタハルカばかり聴いてる。おうちも良いけどやっぱり映画館で観るのは最高だなぁと思わせてくれる作品。オープニングタイトルのところはワクワクゾワっとした。
猫に化けた神、ダイジンを追っていく中で日本各地の風景やそこで暮らす人々が観られるのも楽しい。ダイジンの声かわいかったなぁ!
「分からないけど何か大切な事をしてるんだよね。」固い意思とやり遂げる覚悟を持ったすずめと、すずめの様子を察知して深くは聞かないけど応援するチカが素敵で泣けた。
女手一つで姪を育てるのは想像を上回る大変さだろうが、環さんが禁句ワードを吐き出す場面は生々しくて辛かった。
身体が椅子になってしまうっていう設定はぶっ飛んでいて初めは受け入れ難かったけれど走り駆ける音や変な寝相にだんだん愛着が湧いた。
チャラい見た目の芹澤だけど草太を想って何時間もドライブに付き合ったり懐メロ選曲だったり、そして神木隆之介さんの声が素敵で魅力のある人だった。
伊藤沙里さんやっぱりいいな、一声で彼女だと分かるハスキーボイスで、関西のあっさりちゃきちゃきしたママさんにピッタリだった。
いってきます、いってらっしゃい、ただいま、おかえり、当たり前にあると思っている日常もいつか壊れゆく日がくるかもしれない。誰かの犠牲の上で成り立っているのかもしれない。大切な人に愛を伝えられる今を大事にしたいと思わされた。
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