みかん

すずめの戸締まりのみかんのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭12分だけ事前に見た時は「廃墟??扉??地震??」ってなってたけど
だんだんと終盤になるに連れ回収されていく伏線の数々よ。新海誠も社会派作品を作るようになったものだなあ。
このテーマ描かれるとみんな思うところあるよね。

いきなり猫/ダイジンが草太を椅子に変えてからというもの、常に滑稽でユーモア溢れるストーリー展開。サダイジン解放されて草太が要石身代わりになったぐらいからかなりシリアスになったけど。ちゃんとすずめと草太のラブストーリーだった。
まあすずめの恋心が唐突すぎるけど。

環を想うと居た堪れないけど、
すずめのピュアさが繋ぐチカ、ルミ達との絆もロードムービーっぽさがあって好きだったかなあ
でもこれ自分が娘サイドの時しかそう思えない気がする。絶対親だったら環みたいに付いてくよ〜だって心配じゃん。笑

芹澤くんの懐メロチョイス好みドストライクすぎたセンス最高。
あんな赤いオープンカー乗った大学生なんて慶應ですらいるのか??ってツッコミを入れざるを得なかったけど笑笑😂

映像はやっぱり綺麗で、特に草太の長髪相まってとんでもない美青年感が凄い。
ちょっとジブリのハウルやハクみを感じた。




総じて新海誠作品の中では1位、2位くらいに好きだけどモヤモヤも多かったので書きますね、

個人的には新海誠が社会派作品を出してきたのは新境地だし良いと思うけど、
実際に震災で苦しんでその苦しみをやっと乗り越えた被災者も数多くいる中で、これを一種のエンタメに盛り込むのはどうかとも思った…別に悪く描いてはないけど、すずめが母親を呼ぶ声で震災の記憶フラッシュバックさせちゃうとかやっぱあると思うし。
やるにしてもちょっと11年のスパンは短すぎやしねえか?という印象です、

あとサダイジンが環乗っ取って心無い事を言わせてヴィラン感丸出しなのに、常世ではミミズ対処に振り切ってる手の切り返し様早い。何がしたかったの…?

ダイジンも謎だった。
ただ要石の辛さから解放してくれたすずめに恩義を感じて、封じようとする草太を切って、万全の状態で「恩返し」をしようと思っていたけど、
「すずめへの恩返し」になりうるのは「草太を助ける事」だと気づいた結果、自ら再度犠牲になって要石になったのではないかと思う。
ちょっと鶴の恩返しじゃないけどね。みたいなね。

いやてか扉開けたら裏側に触手型の魔物いたとか、それもはやストシンのマインド・フレイヤーだから!!!!色一緒だし同じやで!?


とは言いつつ「天気の子」よりは全っ然好きです、あれはマジで小栗旬の「大人になれよ、少年」+穂高の銃ぶっ放し、しか覚えてないくらいにはハマらなかったす
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