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すずめの戸締まりのeleanorのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.5
たくさんの人の命に関わる問題に巻き込まれ、日本中を旅せざるを得なくなった少女の成長を描いた物語。

高校生のすずめが日本各地を移動する中で、民宿で働く同世代の子やバーのお姉さん等、短期間で沢山の人と関わるんだけど、そのやりとりを見て、人が成長するには自分にない視点を持てるような新しい出会いが大切だという事を改めて感じる映画でした。
あと、得るものと失うもの、両方あるような辛い決断をする心の強さも大切だと感じた。

主人公のすずめが何度も切羽詰まった場面で大事な決断をする役割になるんだけど、決断するたび言動に成長が見られて、
ああ、そういえば自分もこうやって傷つきながら成長してきたなあ。って今より若かった頃を思い出した。
変わり映えのない日々が続きがちな社会人にとってはこういう子供の頃の気持ちを思い出させてくれる映画って貴重だと思う。忘れがちな大切な事を思い出せるから映画を見るのが好きなんだよな〜!と再確認できた。

旅行した気分になれて、無邪気な可愛いダイジン(猫)に癒され、過去作に続き美しい空の描写も楽しめる盛りだくさんの作品でした!
新海監督の次作が楽しみ🤤
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