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すずめの戸締まりのayapanのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.0
東日本大震災のことを描いてる作品。間接的にではなく直接的、ダイレクトに。だから人によっては非常にセンシティブ。君の名はの彗星落下、天気の子の異常気象水災害、に続き今回。

あの日の震災を体験していない、幼くて記憶にあまりない人にも何か伝わるかな。行ってきます、おかえりなさいという日常を扉というアイテムで、溢れ出る悲しみの記憶に戸締りをしてしっかりしまっておく。そこで生活していた人々の声が確かにあったことを胸にとめる。ラスト、4歳の鈴芽と現在の鈴芽が常世で会うところ、涙。


新海誠の描く東京が大好きなんだけど、今回の東京はそこまでキラキラしてなかったな。でもまぁ、お茶の水だーってなったよね。相変わらずリアルよりリアル。

あと、魔女の宅急便へのリスペクト表現がなんか嬉しかったです。

環さんが鈴芽に対する心の奥底に秘めた正直な思いをぶっちゃけちゃうところは、なかなか正直すぎてびっくりしたわ。
環さんと鈴芽、鈴芽とダイジンの対比になってるという考察読んでなるほどなと。ただやっぱりダイジンの行動はモヤッとします。


2023年1本目
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