あじ

すずめの戸締まりのあじのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.5
新海誠作品は全部観ている
新海誠監督のファンではなかった人です

今まで新海誠作品って何が評価されてるんだろ...アンバランスなアニメで背景が綺麗なのがいいんだろうか?みたいな気持ちで正直今までは観てた。申し訳ない。

映画上映当初で丁度10年前にあった地震のこと、一生その人の人生で辛くそばにある記憶であるということ。この作品をみて改めてそう感じる。映画が現実を見る鏡となっていた。

主人公の恐怖、トラウマが私達の身近にあるものであるからこそ、アニメでありながらエンタメを楽しむ以上の感情をかき乱してくるものだった。

楽しくアニメを観たい気持ちだけの人は、どうしても描写に苦手を感じてしまうかもしれない。
良くも悪くも「生々しい」

私はその生々しさが、監督の"本気"だと捉えている。新海誠作品、"君の名は"からファンタジーと現実世界の繋ぎを強くテーマに入れている。
すずめの戸締りでやっとファンになった気がする。監督を応援している。
あじ

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