hiroue

夏へのトンネル、さよならの出口のhiroueのレビュー・感想・評価

3.8
シンプルながらも好きな作品だった。面白い。

欲しいものが何でも手に入るのと引換にあるものを失ってしまうという『ウラシマトンネル』を巡って…。海辺の夏の田舎町で、二人の高校生が時空を越えるトンネルに挑むSF作品。

時代設定が2005年というのがまた良い。ガラケーで赤外線通信。LINEもなく、メールってのが味わいある。

この作品を一言で言えば、見やすい作品。80分の尺で描きたいことがよくまとまっていると思う。

120分もあれば、家族の問題やクラスメイトの人間関係模様ももっと描けるんだろうけど、あえて二人だけのSF物語としているのは個人的にはアリ。普通に泣けたし。

やっていることは王道なのに、美しい情景と二人の高校生の恋心に魅せられた。
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