なもつ

夏へのトンネル、さよならの出口のなもつのレビュー・感想・評価

3.3
清涼飲料水とか制汗剤のCMを見た時のような爽やかさを感じる作品だった。

ただ、流石に既視感が強すぎた。
夏×田舎×青春っていうテーマ自体はめちゃくちゃ好きなんだけど、ド定番であるが故にだいぶ煮詰まっていて、既存の作品を超える驚きや感動は無かった。

映像のクオリティはめちゃくちゃ高く、ストーリーも概ね綺麗にまとまっていたが、盛り上がりに欠けているなあという印象を受けてしまった。良くも悪くも普通。

時代設定は2005年になっているんだけど、2005年要素がガラケーしかないのが凄く気になった。演出・展開の為にガラケーを使いたいご都合感が垣間見えてしまい、ちょっと残念だった。

主人公は終始パッとしなく、結局何がしたかったのかイマイチ分からなかった。対照的にヒロインはかなり良かった。飯豊まりえの演技もキャラクタと上手くマッチングしていたと思う。黒髪ロング気強めって本当に最強。

普段の生活だと夏の嫌な部分に目が行きがちだけど、夏の魅力を再認識することができた気がする。
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