磯崎眞澄

生きる LIVINGの磯崎眞澄のレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
3.7
映画「生きるLiving」
黒澤明作品のリメイク
カズオ・イシグロ脚本ですが、イギリスを舞台にした構想を元々持っていたそうです。

スタンダードサイズ 102分
美しい映像
蒸気機関車
話すことで気がつく

ビル・ナイ(ミスタ・ウィリアムス)
エイミー・ルー・ウッド(マーガレット・ハリス)
アレックス・シャープ(ピーター・ウィンクリン)

死んだような職場で、ミス・ハリス一人だけが生きている。その職場に新人がやってくる。

ミス・ハリスが転職したカフェで、副店長ではなくウェイトレスとして働く現実に直面するシーンもいい。
ウィリアムスはミス・ハリスに話すことで、自分がするべき事を見つける。

ウィリアムスの葬式の後で、公園整備に懸命に働いた様子が部下たちによって語られる。つまり死んだ後で「生きた」様子が語られる。
部下たちはそれを教訓として真剣に働く事を誓うが、現実は難しい。その中で、ピーターとミス・ハリスの存在が希望と見える。彼らの胸の中でウィリアムスが「生きる」ことが想像できる。
磯崎眞澄

磯崎眞澄