りょーこ

ロシアン・ソルジャー 戦場に消えた18歳の少女兵士/ゾーヤ 戦場に消えた18歳の少女兵士のりょーこのレビュー・感想・評価

2.5
悪魔同士、殺し合えばいい

18歳でソ連の志願兵となったゾーヤ・コスモデミヤンスカヤの実話。

任務中にナチスに捕らえられ凄惨な拷問を受けるも口を割らなかったことから英雄、伝説となる。

が、冒頭に書いた村人の台詞が全て。
ソ連もナチスドイツも悪魔だ。

「ブラッドランド」
ティモシー・スナイダー 著

これを読了して、教科書やテレビでは絶対に出てこないソ連とナチスドイツの大虐殺を知った。

今のウクライナ情勢に少しでも関心のある方には是非とも読んで頂きたい。



1941年。
ナチスドイツがソ連に侵攻。

スターリンは占領された家々を焼き払えと命令を下す。

恋人を殺されたゾーヤは、志願兵となって祖国を守ろうとするが……



いつだって犠牲になるのは一般人だ。

大国に囲まれ搾取され、家を焼かれ、人為的に餓死させられて。

ゾーヤは恋人を殺された。

しかし彼女が仕掛けた爆弾や投げた火炎瓶でも、死んだり家を失った人がいる。

もう……何も言えなくなりますね。

でも一番良くないのは目を背けること。

きちんと歴史を知り、今を考え、間違った情報に惑わされないことが大事。
りょーこ

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