ツクヨミ

ある夜、彼女は明け方を想うのツクヨミのレビュー・感想・評価

2.0
やっぱり"羅生門スタイル"って面白い見せ方だよね。
松本花奈監督作品。"明け方の若者たち"のスピンオフというか別視点主観で見たもう一つの"明け方の若者たち"。本編では大学生の"僕"が主人公となり話が展開されるが、今回は"僕"と付き合いだす"彼女"主観で話が展開されていく。構成としては"僕"と付き合う前の話、付き合い出した頃、別れた後の話の3部構成で本編を知ってる体で話が展開されるので、鑑賞順番は絶対に今作を本編の前に見てはいけない。
しかし今作を見て感じたのは"羅生門スタイル"というか別視点で同じ話を語るスタイルはやっぱり面白いということだ。人間の内面や関係性を多視点で見られる大きな利点であるし、見えてくる世界が新たな発見を量産してくれる。
最後まで鑑賞し今作と本編を合わせて"明け方の若者たち"であると感じた。
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