白川輝子

ある夜、彼女は明け方を想うの白川輝子のレビュー・感想・評価

4.0
恋の食物連鎖

憧れの人にも憧れの人がいて、好きな人が好きな人とドキドキしていて…
自分にはその好きな人がカッコよく見えていても他の誰かには可愛いく見えていて、愛想振り撒いてたり…自分の知らない顔があると思うと泣きたくなる。

「明け方の若者たち」があるからこそ感じる現実のような憂愁。
人って自分の見たいところしか見ないし、見せたいところしか見せないんだよな…
ケータイで繋がりやすくなった世界だからこそ繋がらなくなった時の不安や相手が何を考えているのかが気になりすぎるよね。

でも「ちゃんと凄く好きだった」が嘘じゃないことが一番残酷だけど、こうやって想ってくれていることは男側の幻想にも思える。

嫌いだよ、好きすぎて。
白川輝子

白川輝子