Tomo

マザーズのTomoのレビュー・感想・評価

マザーズ(2016年製作の映画)
3.0
💥赤ちゃんをジャブで威嚇する男💥



シングルマザーのエレナは、ルイスとカスパー夫妻の家へ住み込みの家政婦としてやってきた。ある日、エレナはルイスから代理出産を懇願され引き受ける。

しかし、妊娠直後からエレナの体に異変が起きはじめるのだが………ってストーリー。


雰囲気は凄く魅力的なんだけどね。
何だろう?マタニティホラーとしてはちょっと方向性を見失っちゃった感があったかな。


アリ・アッバシ監督の長編デビュー作。「ボーダー二つの世界」がハマっただけに本作も楽しみにしていたがチョットオシイ🌀


カスパー婦人がとにかく得体が知れない訳さ。だから代理妊娠したことで不安と恐怖が次々と襲ってくる、そんな内容かと思いきやそれとも違う。


とにかくエレナは肉体的な苦痛が酷くなっていく。まるでお腹の子がエレナを痛みつけるかのように。


そしてエレナは自らの体を犠牲にし、シェリーを出産し命を落とすが、何の躊躇いもなく笑顔でシェリーに笑いかけるルイスとカスパー。
ここがこのストーリーのツボであり、不快かつ狂気滲ませるところだった。


しかしながら、今度はカスパーが赤ん坊のシェリーに精神的に苦しめられる。それはやがて憎悪、殺意へと発展する………..


つまるところ、シェリーは悪魔の子ということを言いたかったのか?


それとも、人間の心の中にある悪を表したものだったのか?


正解は……..観た者の判断に委ねる(監督談)


は?

それじゃ、見失っちゃうよねー。まんまとひっかかっちゃったねー😅


それなら、赤ちゃんという存在が引き起こす精神的肉体的な異常そして恐怖、というシンプルな答えになるんですが🌪


それでも、木々に囲まれた湖の鬱蒼としたシーンなど、撮影は超好みでした。



………….ちょっとミッドサマー寄りの作品
Tomo

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