キヨ

TAR/ターのキヨのネタバレレビュー・内容・結末

TAR/ター(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

名声を極めたと言っても過言ではない女性マエストロ・ター。しかしそんな彼女には、パートナーには絶対告げることは出来ない、助手と自身の二人だけがしる、後ろ暗い秘密があった。ある日その秘密は告発され、時を同じくして彼女の発言を歪曲した動画がネットに流れる。自身の過去の行動に責め立てられ、だんだんと情緒が不安定になって行くのだった。

始終重苦しい雰囲気が流れていて息が詰まるような映画で、最高だった。こういう映画が大好き。
有能な一人の人材を、私利私欲で破滅させた主人公が、どんどん転落していくのが最高だった。最高峰のマエストロで、公演は彼女がメインで彼女に期待して観客が集まるというスポットライトが当たる舞台にいたはずが、ラストはオタクコンテンツのオーケストラコンサートの指揮を勤めており、誰も彼女になんて興味がない世界になっており、まさに「仕切り直し」という感じで、最高だった。

全然関係ないけど、恩師と喫茶店で会話してるシーンで美味しそうなスコーンが映るから、映画見終わったら凄くスコーンが食べたくなった。
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