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TAR/ターのjusticeviceのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
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現代社会問題の一つであるキャンセルカルチャーを軸に、その他諸々の問題も取り入れているが、明確な答えなど提示せず、現実に寄せたリアルな作り。ケイトブランシェットの凄味は如何なく発揮されており、テーマすらボヤけてきそう。バッハの件、現代の価値観で過去をジャッジするのは、フェアじゃないし、彼女の意見の方が同意出来るものの、それを現在、異なる意見の人間に発する事を切り取られてポストトゥルースとなるのはゲンナリ。と言うか、シンプルに身近な人ほど信頼出来ないが裏テーマなのかもしれない。あと欧米から見たアジアの存在も根深いものを感じた。
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