haus5

TAR/ターのhaus5のレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
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2023年7本目

マイノリティーである立場を利口に利用しつつ、愚かさに取り込まれていく様。
ケイトが学生に言っていた言葉にはほとんど同意してしまう内容だった、芸術と作品は切り離してほしい。だけどそれを言えるのは社会的弱者であれ、強者であれ愚かさに取り込まれない強度を持った人のみ。ある一定の領域を超えると弱者かどうか恵まれてるかどうかなどのバックグラウンドは関係なくなってくることを思い出させてくれた良作。
実際は何が起きたか、どこまでが本人の妄想だったのか、狂っていたのか、幻覚なのか空白みたいに抜け落ちてるところがたくさんあってとても良かった。現実で自分の視点から見えることだけを描いた感じ、なのに完成されてるのはかなりクオリティ高い。
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