やん

TAR/ターのやんのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
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音が気になって眠れない
・ボールペンカチカチ
・メトロノーム
・冷蔵庫の電気音
私にとっての騒音(ノイズ)と
誰かにとっての騒音は違う。
(私の家の上に住む女性は毎日夜中になると、床にコロコロをかける。毎日、毎日)
(私は朝ボブマーレイをかけながら、洗い物・洗濯を済ませる)


面白い
ベルリンフィル指揮者を男性がやっていたら
少なくとも異性愛者がやっていたら...
という道が
示されていないのに浮かんでくる

人とコミュニケーションを取る際には
相手にわかってもらおうとする行動に
口先の事実と理解の表情が必要で
それは大いに相手を傷つけ、
無下にしているととられる可能性を
危険を孕む。
しかしわたしは
耳かっぽじって、腹割って
てめえと話したいんだ。
でも誰かのそばにずっといて
自分がいちばんの理解者であると
思った瞬間から
エゴは生まれる。
(ターに対してマネージャーしかり、)
(妻に対してター自身しかり、)
わたしは愛してる、という言葉で
誰かを傷付けないか心配だな。

君が誰か大人にこのことを相談しても
誰も信じないよ?
私は大人だからね。
と言ったター。神は見ているとも。
真実が無くなった現在には
誰の言葉を信じるかは個人に委ねられてる
被害者だと名乗り出るものを
ネットの言葉を
加害者の態度を
どう受け取るか。
個人に委ねられてる、とは書いたが
本当はそれすら強い力に
誘導されているとは知らずに。
やん

やん