脱脂四駆郎

TAR/ターの脱脂四駆郎のレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.5
有害な男らしさ持った主人公をケイト・ブランシェットが演じる。
強権指揮者が、因果応報の果てに堕ちる話だと思っていたが、観終わると若干印象が違う。
何だかもやもやしてすっきりしない。

高圧的なターがすべて悪い!と言いたくなるが、それは音楽に対して真摯なリアリストの一面とも見えるし、女グセの悪さ以外は断罪できるほど決定的な事実描写されていない。
キャンセル食らって当然だったのか、過剰なネットリンチだったのか、真相は闇の中。
これはキャンセルカルチャーの問題点をそのまま視聴者にぶん投げて問いかけた作品だった事を今更理解した。