トップに君臨していた絶対的な存在が、ある事件からじわじわと落ちていく。少しずつ狂気をまとっていくケイト・ブランシェットの演技に圧倒。この役を演じられるのは彼女くらいでは。アコーディオンを弾くシーンにはぞっとした。
映画好きな自分としても「作品と人間性は分けて考えるべきか」というのはよく考えること。ただ、私もあの黒人生徒の気持ちがよく分かる…。
結局ターも自分の弱さを隠すために権力を振りかざしていたのでは。本当に強い人は自分が一番大事なものをきっと知っているから。
ラストシーンは理解できず、解説サイトを読み漁ってようやく分かった。皮肉めいたラストではあるが、希望も感じられる不思議な結末でした。