イサカ

モリコーネ 映画が恋した音楽家のイサカのレビュー・感想・評価

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普段はやっぱり娯楽作品ばかり観てるから、この手の映画は盛り上がりに欠けるしどうだろうと思ってたけど、、!
本人たちが話してるから、モリコーネの目線や、言葉と言葉の間、口角やジェスチャーは作られたものじゃなくて本物なんだと思えるのが良かったな。

ニューシネマパラダイスと海の上のピアニストは心の底から音楽が好きなので、出てきた時はこのまま終わらないでくれと思った

音楽の専門用語や、映画や音楽に携わる色んな人が出てくるから、知識がないと深く理解できない気がする。
音楽のことはわかるけど、監督やミュージシャンには疎いから難しい部分はあった。
でもトルナトーレとモリコーネの関係性が知れてよかった。


いろんな挑戦はするけど、根本的な芯の部分はブレない、頑固ジジイって感じだ笑笑
でも天才ってそういう人だよね

イタリア人は手を縛ると話せないってイタリア人が言うけどほんとその通り笑笑
🤌🏻このジェスチャーも出てましたね!

イタリア語は言葉の紡ぎ方がみんなすごい。例えが美しい表現だったり、耽美的な単語の選び方。



バッハBACHがシ♭ラドシなのは本当に盲点すぎて、、!名前を借りるってそういうこと!?

改めて、この音はこれを表現したかったんだ、とかいう気づきがあって、勉強の2時間半。
3音を4拍子でって部分を聞いて、なるほど他にもそういう部分あるよなって思った。
ニューシネマパラダイスの冒頭ピアノ部分の、
レドファレ ドファレド ファレドファ レドファレ…ってやつ!

ハンスジマーは画像でしか見たことなかったけど、めちゃ良い人そうだった
音をあれだけ保つのは勇気がいるよハハッ😊って賞賛してたけど、あなたも結構音の長さを保った大きなメロディやってますよね!?


これは自分語りだけど、
4歳からピアノやって、作曲の基礎も勉強して、フルートで吹奏楽とオーケストラを経験し、
中学生あたりで映画音楽に興味を持って色々聴いて、
イタリア語を勉強して留学して、映画史を学んで(イタリア語で勉強したから理解はしてないけど)、シエナの楽団に入ってモリコーネを演奏した、
そんな私のために作られた映画だと錯覚した
いやわからん、この映画を理解するために私の人生があった、
こんな臭いことを思わせられる映画

今回は主観がかなり入っているのでスコアはつけないけど私の中では★5
Grande maestro!
イサカ

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