第三次世界大戦後、絶対的な統制によって人間の感情さえも管理される究極の社会主義国家が舞台。
人間の感情と世界の不条理に気付いた男が真の自由を求めて立ち上がるガンアクション。
やっぱり何度見てもガン=カタはかっこいい。
当時の宣伝コピーが 「Forget “The Matrix”!」
だったのも頷ける。
近未来SFとはいえ非常に考えさせられるもので、実際に地球上で起こってきた革命の歴史のひとつを見せられているような感覚だった。
私たちの世界に目を向けたとき、社会主義が失敗だったとはいえ、自由主義が100%成功しているとは言い難いのが現実。
自由を求めれば争いが起こり、平和を求めれば統治が起こる。
人類はこの先もずっと同じことを繰り返していくつもりなのだろうか。
そして、なによりも怖いのは、統治された自由の中で支配されていることに気が付かずに死んでいくことだ。
仮にそうなったとしても、人間としての感情だけは持ち続けたい。
その感情さえも操作されるようになれば、
私たちは終わりなのかもしれない。