涙目になる映画はたくさん見てきたけれど、流れたのははじめて。
画も好きだしそもそも興味が大いにあるテーマだったのもあって、素晴らしかった。
キャラクターデザイン、表情、小道具、声と動きのバランス、セリフ。
音楽、音。
現実、空想、歴史の対比。
スケール、躍動感。
まず映画としてすごい。
戦争については言わずもがなですが、難民については一言で言えないので、あらすじは割愛します。
現実でいま起きてる戦争と分けて考えなければいけないけど、マイノリティが大小あれど差別されるのは現代も変わっていない。
“無駄な経験なんてない”とか“人生は自分で切り開く”というのは神話であり、辛い時にすがる空想なのだ。
ちなみにアンネは空想の友達キティへ当てた手紙のように日記を書いていたと思ったけど、見終わったあとに調べたら、どうやら日記帳そのものをキティと呼んでたらしい。
本気で作家になるつもりで一部仮名にしていた点も中学生らしくて、生身を感じて泣けてくる。
アニメだけど教育的になりすぎず飽きさせず、アニメだから映える演出も存分に、とはいえ冷静に史実を伝える。
大好きな映画になりました。