いくえにも。のきぃのネタバレレビュー・内容・結末

いくえにも。タイトル通り繰り返される家族の光景が描かれている様に見えました。
この家族の不穏な空気感はなんだろうなと何度も見返しました。
『本物の家族になりませんか』の意味が4人の過去を探るヒントになった気がします。
ナツミの足のアザ、お皿を割ったときの怯えた表情、過去に虐待されてことで普通を知らずに育ったのかなと感じました。
シュウヘイが十字架のネックレスを見て｢天にまします｣と思い出した様に言った途端に過去がよみがえり小さい頃の写真を見てこの家族は本物ではないとシュウヘイが気づいた様に思いました。
お仏壇にあった遺影はお母さんの息子で指輪をしてた事から旦那さんも亡くなっていて毎週土曜日の唐揚げ、怪我した時のおまじないは息子にしてあげてた事をシュウヘイにもしていて亡くなった息子と重ねてたのかなと感じました。
お父さんが持っていた奥さんと娘の写真、二人とも亡くなっていて、隣の奥さんが前に会った事があると言ったときに清原さんですよねって訪ねてきて、聞かれた時にお父さんの表情が戸惑っていたような気がしました。
この作品には正解がなく何度見ても違う思考になるので面白いなと思いました。

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