スギノイチ

評決のスギノイチのレビュー・感想・評価

評決(1982年製作の映画)
3.8
ヤサグレ弁護士が再起をかけ、裁判を通して医療事故の隠匿を暴いていく。
不貞腐れたまま人生も後半を過ぎ、清廉と言えない男のなけなしの正義。
シドニー・ルメットらしく、地味だが強固な話。
あの陪審員たちにも『12人の怒れる男たち』のようなドラマがあったんだろうと思わせる。
反黒人差別さえも巧みに利用する強敵ジェームズ・メイソンの敏腕ぶりも憎らしい。

それにしても、30代後半のシャーロット・ランプリングの色気が凄い。
基本悪人面なので展開が読めてしまうのが玉に瑕だが…
スギノイチ

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