評決の作品情報・感想・評価

「評決」に投稿された感想・評価

Peter

Peterの感想・評価

3.0
依頼人に何の相談もなしに裁判決め込む主人公は責められて当然やわ(´・ω・)全体的に淡々としていて、『12人の怒れる男』みたいな熱い議論シーンを期待すると肩透かし食らう。
ハリウッドの法廷ものは、面白い作品が多いですね。本作も骨太で、キャストもポール・ニューマンとシャーロット・ランプリングの共演という豪華さです。
ポール・ニューマン演じた主人公は弁護士フランク。昔は輝きを放ったようですが、3年前に上司に裏切りられてからは精彩を欠いてるようでした。そんなフランクに助け船で、先輩弁護士ミッキー(ジャック・ウォーデン)が仕事を回したのですが…。ミッキーとしては簡単に示談でカタのつく案件と思ったのですが、思わぬ方向に話がいくことになるのです。
フランクは依頼人に会い、姉が病院側の過失で植物状態になったことを告げられます。そして被害者の病棟を訪ねて、その姿を見た時に忘れたはずの弁護士としての闘志に火がついたのです。そして正義を貫くために、示談を断り裁判となり話は佳境へと進みます。
元々、医者や弁護士は人々の苦しみをビジネスにしています。苦痛を和らげることが生業ですが、そこには道徳という最低限のルールがあります。しかし少数派だと思いますが、お金儲けや保身に偏重している問題点を突いてます。患者や依頼人は医者や弁護士に頼らざるを得ないのです。シドニー・ルメット監督らしい作風ですね。
フランクの最終弁論のセリフは、やはりルメット監督の映画だなと心から思いました。
またシャーロット・ランブリングの演技も素晴らしかったです。敵側の弁護団のスパイとなりつつも、自身の罪に心を揺らす表現力はさすがにさすがです☆
ホロ苦さを残したラストもシブくて、本当に良い作品でした。
酒浸りで実績もない弁護士が、大病院の敏腕弁護士軍団に対し、医療ミスの裁判を行う法廷もの。

淡々と進んでいくけど、見入りました。
相手側はお金と権力があるから、ありとあらゆる手を使って潰しにかかってきます、追い込まれる主人公、、
やっぱりこういうことって絶対に起きているから、それを題材にするのはいいことだと思いました。

最後陪審員に訴えかける演説は、もう少し撮り方とかドラマチックにしてもいいのではと思いましたが、ぐっと来ます。セントオブウーマンを思い起こさせました。
私たち自身が、正義を見失ってはいけないですね。

ポールニューマンさんかっこよかったです..♪
yadakor

yadakorの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

今回はこれでよかったのかもしれないが、陪審員が感情で判決出してたら間違いめっちゃ起きそうと思った
撮り方含め途中までは好きだっただけに、ムネンムネン
えいす

えいすの感想・評価

5.0
「正義とは何か」を甘えや楽観抜きでとことん突き詰めた映画。同じ監督の「十二人の怒れる男」が気に入った方におすすめしたいです。
かっこ

かっこの感想・評価

3.5
全体的な流れはありがちかな〜と思うけど、
時代を感じるゆったりした時間の使い方、BGM無しの日常音のみで淡々と進む裁判準備シーン、すごい好き。
そして、映画の全てを決するのが最後の裁判シーンに繋がっていく。
思わぬ証人の登場、最終弁論、最終評決。
ここだけ、流れる空気が違う。

フランキーは正義を主張し、裁判官や相手弁護士は法律を主張する。
正義とは何か。
この映画は正義という複雑なワードを体現するには単純すぎるけど、フランキーは、証人は、陪審員は、正義を成し遂げたのだと思う。
ポール・ニューマンのちょっとやさぐれた感じ、熱い演説、セクシーなほほえみ、どこを切り取ってもかっこいい!
だけど、「正義」をあまりに熱弁されると、「法廷での正義は誰にとっても同じものなの?」とか「陪審制って演説がうまかったほうが勝つの?」とか余計なことが気になってしまった。
法学を専攻していたことから興味をもって鑑賞。

正義感が強く優秀な弁護士で出世街道を歩んでいた主人公は、とある陪審員買収事件に巻き込まれる形で、表舞台からは追放される。葬式に潜り込むなど生活のためならなりふり構わないが、それすらも録にできない状況。
そんなところに先輩が紹介してくれた仕事と、美しい美女が同時に現れる…‥

相手側の弁護士や裁判官が、あらゆる手段で妨害するなかで、必死に証拠を集めていくところは緊張感がありスリリング。突然現れた美女も何やら事件と関わっている様子。消える証人。揺れる陪審員。仕事に忠実な相手方の弁護士。
主人公に正義を呼び覚まさせた医者や協力しない看護士など、もう少し伏線を回収して欲しかったが、物語を崩壊させてはいない。

正義を社会で実現するとはどういうことなのか。という根本的な問いの重要性を改めて呼び起こし、迫真の演技でそれを映像化したことは素晴らしい。
世の中はいつだってクソだけど俺にはこの映画があります。
これはロックだ。
B5版

B5版の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっと前に撮りためてたのを2回目鑑賞。

今観ると相手側の弁護士と裁判官がステレオタイプの悪、という感じでちょっと笑う。

うだつの上がらない弁護士の主人公、
医療ミスの事件を和解に持ち込むはずだったはずが、人生を奪われた女性のため、自分の良心のため、裁判する選択をする。

敵側の裏工作などに邪魔をされつつも、物語が進むにつれて、
腐っていた主人公が、少しずつ自分というものを取り戻していく、こういう話大好き。

また、
執念の証人探しの末、現れた最重要証人、最後の主人公の正義への弁舌、
裁判員裁判官に届いた熱意、
正しさを信じた気持ちによる逆転勝ちのカタルシスとは相反して、
ラストシーンの鳴りやまない電話、悲愴な面持ちの女、躊躇する主人公、
このまま終わる暗く切ないこの感じも大好き。

自分の好きに直でくる映画でした。
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