評決の作品情報・感想・評価

「評決」に投稿された感想・評価

prdd

prddの感想・評価

4.0
ポール・ニューマンを初めてスクリーンで拝んだ作品なので、私のベストポール・ニューマン。父もハンサムなので、世の中のおじ様はみんな素敵なんだって思ったあの頃に戻りたい。
穴のあくほどパンフレットを眺めたのに、全部捨てたのかなぁ...思い出の品に執着がなくて、割とバンバン捨てるのだが、映画のパンフだけは残しておけば良かったなあ…でも、スクリーンでみた記憶と興奮はいつまでも私のモノ。
スティング、明日に向かって撃て!、ハスラー、そして今作と、ポール・ニューマンは何を演じてもさまになってるんですよね!
アルコール依存症の弁護士が正義に目覚めて目の輝きを取り戻していく姿を見事に演じてたと思います。
最終弁論で陪審員に訴える姿… 少し頼りなくも感じましたが陪審員の心に響きましたね!
大好きな作品です
Meg

Megの感想・評価

4.0
法廷ものとしては粗が目立ち、公判での息詰まる熱戦はあんまり。陪審制ならではの評決に違和感を覚えるかも。とは言え、陰謀ありミステリーありで楽しい。しかし1番の見所はフランクとローラのエピソードだろう。ローラが如何なる役回りかは容易に分かるが、出会いから結末まで大人の雰囲気で描かれている。また演出も秀逸。特に冒頭のフランクがビールを飲みながらピンボールに興じる様子は、堕ちた男の姿だと直感出来る。そして最後のカット・アウト。ほろ苦い大人の味!映画だから、映像で語ることが大事だ。
maverick

maverickの感想・評価

4.0
ポール・ニューマン素晴らしい!初老でアルコール依存症の落ちぶれた弁護士を演じているのだが、そんな情けない男なのにカッコいい。それはポールニューマンだからカッコいいというのではなく、情けなくも昔敏腕でエリートだった男のにじみ出た哀愁が見事に表現されているからである。そんな男が、とある訴訟をきっかけに忘れかけていた正義感を取り戻す。正義のために戦う彼の姿がまたカッコいいのである。法というものは正義のため、弱い者を守るためにあるものだと思う。でも現実は必ずしもそうではない。主人公が作中で言われる「お前たちはいつだってそうだ!」という言葉には はっとさせられる。改心し、依頼人のため、そして己のために裁判の勝利にこだわる主人公。でも相手は大金を積まれたエリート弁護士軍団で、落ちぶれた彼は頼りなくて依頼人まで心配される始末。それでも正義を追い続ける彼の姿を自然と応援してしまうのが本作の魅力だ。ポール・ニューマンがかっこ悪いのにカッコいい。晩年の代表作として名高い本作。流石の一言でした。
しぇい

しぇいの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

依頼人の意向を無視して、示談を拒否し裁判に持ち込む弁護人。この段階で、感情移入できず置いてきぼり。

とはいえ、だんだんと引き込まれるから不思議。テンポがいい!

手段を選ばない相手弁護士、不公平な態度を取り続ける裁判官。

それでも陪審=一般市民は正義を見抜く。

ポール・ニューマン扮する酒浸り弁護士の復活の物語。
シルバーグレイなポール・ニューマンが、渋くてかっこいい!
医療ミスを隠蔽する大病院や教会に立ち向かう、落ちぶれた弁護士。強大な権威と最強の弁護団を相手に、正義は行われるのか?陪審員の評決の行方はーー?

シドニー・ルメット監督の社会派ものらしく、淡々と話は進むんだけど、裁判に勝てるかどうかという話とともに、主人公が堕落した生き方から己を取り戻し再生する、ヒューマンドラマでもある。
デヴィッド・マメット脚本で、説明セリフの少ない巧みな脚本と、説明なくとも画面を見れば状況や心理が分かる演出と、表情ひとつで心の動きや様々な感情を伝える演技が、ピタッとはまった気持ち良さ!
派手な法廷立ち回りなど無いのも現実的で、作り手の誠実さを感じる映画。

全体的に、落ち着いた色調や照明で統一されている。裁判所、弁護士事務所、病院、バーなど建物の中が多くて、どれも素敵でクラシックな建物で、見どころの一つ。特にバーは、ゴッドファーザーのロケにも使われたそうですが、とてもステキ♪
落ちぶれた弁護士が、正義のために葛藤しながら前に進んでいく映画。ラストのあのシーンは何だろう、決別なのかな? 自分と重ね合わせて、やっぱり最後まで迷うんだけど、弱さと決別したと解釈した。

ポールニューマンって明日に向かって撃て!しか観たことなかった。この映画はキャリアの終わりの方みたいで、すごく渋い。
ハル

ハルの感想・評価

3.6
熱い法廷物というより、正義に目覚めた老弁護士の再起をかけた闘いの物語。後半でポール・ニューマンが陪審員に正義を説くシーンは、名シーンには違いないだろうけど、無理やり情緒に持っていった感じが否めなくて、本格的な法廷ものを期待した人にとっては冷める内容だと思う。

既に述べたが、これは、アル中弁護士の再生物語と見るべきだと思う。落ちぶれた爺さんが忘れていた大切な何かを取り戻そうと奮闘する姿はカッコいい。
Peter

Peterの感想・評価

3.0
依頼人に何の相談もなしに裁判決め込む主人公は責められて当然やわ(´・ω・)全体的に淡々としていて、『12人の怒れる男』みたいな熱い議論シーンを期待すると肩透かし食らう。
ハリウッドの法廷ものは、面白い作品が多いですね。本作も骨太で、キャストもポール・ニューマンとシャーロット・ランプリングの共演という豪華さです。
ポール・ニューマン演じた主人公は弁護士フランク。昔は輝きを放ったようですが、3年前に上司に裏切りられてからは精彩を欠いてるようでした。そんなフランクに助け船で、先輩弁護士ミッキー(ジャック・ウォーデン)が仕事を回したのですが…。ミッキーとしては簡単に示談でカタのつく案件と思ったのですが、思わぬ方向に話がいくことになるのです。
フランクは依頼人に会い、姉が病院側の過失で植物状態になったことを告げられます。そして被害者の病棟を訪ねて、その姿を見た時に忘れたはずの弁護士としての闘志に火がついたのです。そして正義を貫くために、示談を断り裁判となり話は佳境へと進みます。
元々、医者や弁護士は人々の苦しみをビジネスにしています。苦痛を和らげることが生業ですが、そこには道徳という最低限のルールがあります。しかし少数派だと思いますが、お金儲けや保身に偏重している問題点を突いてます。患者や依頼人は医者や弁護士に頼らざるを得ないのです。シドニー・ルメット監督らしい作風ですね。
フランクの最終弁論のセリフは、やはりルメット監督の映画だなと心から思いました。
またシャーロット・ランブリングの演技も素晴らしかったです。敵側の弁護団のスパイとなりつつも、自身の罪に心を揺らす表現力はさすがにさすがです☆
ホロ苦さを残したラストもシブくて、本当に良い作品でした。
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