またボクシング映画に傑作が生まれましたね。2000年代以降邦画もこのジャンルだけは、世界と互角に闘えてます。→山Pの『あしたのジョー』除く。
それだけこの国がハングリーというか、貧しくなっているのかもですが、寂れたボクシングジムと日本人って、マッチしてます。
耳が聴こえないボクサーを岸井ゆきのが熱演。『愛がなんだ』はいつでも演じられますが、ボクサー役は今だけだよな。寝起きまでフルメイクが普通の女優たちのなかで、スッピンを晒す勇気も尊敬します。観る方は少ないでしょうが、岸井さんの代表作になると思います。
ボクシングトレーナーを演じた三浦誠己も最高でした。無骨な優しさが溢れてました。吉本の芸人出身のなかでは、最高の役者だと思います。