ケイコ 目を澄ませての木村俊介のレビュー・感想・評価

言語化したくてもできないフワフワした状態がいつまでも残り続けている。

なのに各シーンはとても具体的に覚えている。
この映画は何かを表象するものではなくて、あるリアリティをそのまま移し撮ったものでなはいかと思った。
映す、もしくは写すことでもなく、移すこと。
意味を変えずに翻訳するような地道な作業の繰り返しだけがそれを可能にしているのではないかと、そんな勝手な想像だけが湧き起こる。