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ケイコ 目を澄ませてのオピのレビュー・感想・評価

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)
4.6
女子ボクシングが題材の映画だと、「100円の恋」が大好きで、安藤サクラさんが本当に素晴らしいので、それを越える様な作品は恐らく無いんじゃ無いかと思ってましたが…今作の「岸井ゆきの」さん本当に良かった!
ボクシングもさることながら、途中からの表情の変化だけで涙が出てきた!

脇の三浦友和さんの枯れ具合、仙道敦子さんのチャーミングさ(唯一ので陽キャかも)さ、安定の三浦誠己さんなどなど、静かな映画だからこそ役者陣の実力がとても活きていた。

ラストにかけてもうちょっとエモーショナルな「何か」があるのかなぁとは思っていましたが、映画的なその何かは無くて、そんな何かが無いのに目を離す事が出来ないような緊張感がずっとある、なんか不思議な映画でした。
セリフも少なめ、音楽も少なめだけど、何かジャズのような?感じのリズム感もあって、テンポは凄い良い映画だったと!

フォローしてる方が「ずっとずっと見ていられる」と、コメントされてましたが、本当にそうで、
これからのケイコの行先を観ていたい、気になる…な、思いが溢れるエンディングでした。嘘みたいな希望溢れるエンディングでは無いのも、リアルで良かった。

今年一発目の鑑賞作品大正解でした、是非映画館で観て欲しいです!
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