の

ケイコ 目を澄ませてのののレビュー・感想・評価

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)
4.0
母親の気持ちはあの写真達がいれば存分に伝わる。あの踏切のシーンいらないと思った。
彼女の生活の中でボクシングや人や社会に対する気持ちの移ろいを感じた。勝手に。映画の中で流れている時間と自分が観て体感している時間がすごく調和したからそういう変化が自分の中にも生まれたんだと思う。
耳が聞こえないのにボクシングをやっている特殊な女の子という色眼鏡があると、逆に彼女の実存を見失うのではないか、という気がした。頑張っている人を観て、自分も頑張ろうと思ったり、自分を想ってくれる人のために行動したり、嫌なことに対して嫌だと言ったり、そういう普通の、普遍のことが起きているだけ。そこになぜとかは必要ないと思う。
岸井ゆきのの目はとても雄弁だ。
ボクシングシーンは100円の恋の方が説得力あって好きだった。
の