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ケイコ 目を澄ませてのあーのレビュー・感想・評価

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)
4.7
この映画では何かを「続ける」ことが様々な要因で妨害される
その時に支えてくれるものが今まで続けてきたという事実とその過程で得たものであり、それはボクシングの勝利だけでなく人との深い関わりの中でしか生まれないものもある
『きみの鳥はうたえる』と同じでラストが顔アップで終わる構成は俳優の力がないと無理だけど岸井ゆきのは完璧にこなしている
声無しのコミュニケーションを遮断するものとしてマスク(コロナ)を使ったり、男女共同更衣室での着替えのシーンなど耳が聴こえないという設定を生かした演出もいい
何よりも聴覚障害者を社会的弱者として描かず1人の普通の人間として扱っているのに好感を持てる
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