ケイコの姿が心に残る
ミット打ちの音が心地よい
ケイコがミットを打ってトレーニングしたり、試合で闘ったり、日々の生活を生きていたりする様子が、自分の中に染み渡った
悔しくて試合中に叫んでいたのを見て、自分もそれぐらい本気になって、うまくいかなかったら人目を気にせずに叫ぶぐらいでいられるのか、と自分に問うていた
そのようにいられる気がした
そして、そういられるようにありたいと思った
ケイコの姿が自分の中に残っていくことが、毎日を生きる糧になると思う
そんな映画だった
しかし、ボクシングの練習のシーンすごかった。
ミット打ちがあんなに美しくできるのすげえ!
足のさばきと言えばいいのか、ステップもきれいで、ボクシングをやってみたくなった。
ボクシング映画だと「サウスポー」もジェイクギレンホールが本気でボクサーみたいになってたけど、こっちも負けてねえぞ!
映画のタイプも役者のタイプも全然違うけどな!
そういったリアリティが、ひとつひとつ積み上げられていて、いい映画になっていると感じた。
セリフの自然さとかも。
あと、全体的に「音」がいい映画だと思った。
主人公が聾なのに、音が丁寧に作られているというのも意味があるのかな。
この役者さん、とても気に入ったので、今後他の出演作も観てみたいと思った。
でも、ケイコがリアルすぎて、本当に存在していることに自分の中ではなっている。
きっとケイコは、最後のシーンで前に向かって進んでいく決断をしたんだと思う。
ボクシングを続けるかどうかに関わらず、前に進む決断をした顔だった。